「エコ・ポリティクス」 第18回

新たな中央銀行

「エコ・ポリティクス」 第18回

ユルドゥルム・ベヤジット大学政治学部経済学科エルダル・タナス・カラギョル教授著

 

ここ最近、為替の動揺を減らす、つまり価格を安定させるために、中央銀行が利息増加に踏み切りました。しかし、この利息増加がトルコ経済の下に長期的にあまり前向きな結果を出すと予想されなかったために、中央銀行は決議を価格の安定確保ではなく、経済成長の目標も考慮に入れるべきです。

中央銀行は通貨政策を実施し、銀行業と金融システムを整える独立した権威です。中央銀行の最も基本的な特徴は、国内の通貨を安定させ、失業を防ぎ、インフレを阻止することです。通貨政策の決議を採択する際に、政治的な力の影響から遠ざかるために、世界の中央銀行は一般的に独立した機関であるよう努めています。

中央銀行の任務を見ると、お金を鋳造し、それと関連してインフレの目標を定めることが、最も重要な任務のうちに入ります。それ以外に、中央銀行が成長や失業率の目標を定めることもあります。別の言い方では、中央銀行は価格を安定させ、インフレ率を低くする以外に、他のマクロ経済の指標においても目標を定めます。特にコストインフレが起こっている時期は、中央銀行は経済が不況に陥らないよう、高インフレを認めます。

基本的に、中央銀行は金利政策を行うとき、インフレ率を低くし、経済成長を続けることを目標とします。

中央銀行は既存の通貨政策以外に、数々の手段により国の経済の需要に応える政策を行うことを目指します。通貨拡大はその最良の例です。

トルコ共和国中央銀行も、今のこの新たな時期に価格を安定させるほか、トルコ経済における成長や失業率などの重要なマクロ経済の指標において目標を定める必要があります。

中央銀行がインフレに示す寛大さは、インフレの目標のほかに定めた他の目的によっても異なります。例えばイギリスの中央銀行であるイングランド銀行は、欧州中央銀行と比べてインフレに対しより寛大な通貨政策を行っています。欧州中央銀行もイングランド銀行も、インフレの目標を2パーセントに定めています。しかし、イングランド銀行のインフレの目標には1ポイントの増加または減少も許容されています。

この状況は、欧州中央銀行がインフレの目標を他の指標と比べてより重要視していることを示しています。欧州中央銀行が、失業の増加を黙認し、経済成長を支援しない代わりに、インフレの目標にこだわったことで、欧州中央銀行は批判にさらされました。一方、イングランド銀行はイギリス経済が不況に陥るのを防ぐためにインフレに対しより寛大な政策を行っています。

欧州中央銀行とイングランド銀行の間のこの違いは、世界中の銀行でも見られます。例えば、インド中央銀行であるインド準備銀行は、価格の安定を目標としつつ、経済成長も課題にしています。南アフリカ中央銀行である南アフリカ準備銀行も、「バランスの取れた持続可能な成長のために」価格を安定させることを目標にしています。

カナダ中央銀行は、カナダの経済や財政的繁栄を支援することも目標にしています。メキシコ中央銀行が優先しているのは、国内通貨の販売力を安定させることであり、ロシア中央銀行はロシア国民の繁栄を向上することも目標にしています。

ブラジル中央銀行は、健全で効果的な金融市場の構成も重要視しており、アルゼンチン中央銀行のインフレ目標の中でも最も基本的なものは、社会的平等を確保し、経済開発を発展させることです。

世界の中央銀行において、価格の安定やインフレの目標のほか、経済成長、失業率の低下、国内通貨の販売力の強化、国民の繁栄の向上、健全で効果的な金融市場の構成、健全で持続可能な成長と開発が目標とされていることがわかります。別の言い方では、中央銀行は価格を安定させるほか、国の経済に関する他の目標も定め、国の包括的で持続可能な成長を支えています。



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