PKKの真の顔

1970年代から現在まで、何十億ドルもの犯罪ネットワークを築き上げ、ヨーロッパと中東に広まったテロ組織の暴力により、4万人が死亡しました。

PKKの真の顔

この組織の名はPKKです。

PKKは世界の多くの国でテロ組織とみなされています。

その理由を理解するためには、1970年代に遡る必要があります。

アブドゥッラー・オジャラン率いる学生の一グループが、トルコ南東部にマルクス主義・レーニン主義の地域を築くために集結しました。

彼らはこのグループにPKKという名前をつけました。このグループの目的は、近隣諸国の一部地域も含む大クルド国家を建国することでした。

当時トルコは冷戦による数々の問題に追われていました。

左派・右派のグループの間で次第に暴力を増した衝突が、1980年の軍事クーデターのもととなりました。

その1年前に、オジャランはシリアに、その後レバノンに向かうために出発しました。

シリア政府の支援も受けて、レバノンのベカー渓谷にPKKの最初のテロ司令部が設立されました。

PKKは、1984年にトルコに対し武装テロ攻撃を開始しました。

国規模で政治家や市民を狙うようになりました。

村々が焼かれ、子どもたちが誘拐され、自爆攻撃が行われ、人々が殺害されました。

1990年代にはPKKの攻撃はトルコの国境を越えました。

ヨーロッパ規模で多くの多発攻撃や法外なデモが行われました。そしてこれらの大半が、警察に対する暴力的衝突に終わりました。

同じ時期に、アメリカの国務長官が、PKKが組織犯罪や麻薬密売に手を染めていることを示す数多くの報告書を発表しました。

これらの出来事の後に、アメリカ政府はPKKを正式にテロ組織と認定しました。

トルコの圧力を受けて、シリアもPKKを公然と支援するのを止めました。

PKKはそれを受けて、ベカー渓谷から北イラクのトルコ国境のすぐ向かい側のカンディル山脈にテロの温床を移動させました。

1999年に、PKKの首謀者アブドゥッラー・オジャランがケニアで拘束されました。

しかしオジャランが逮捕されても、その支持者は怯みませんでした。

それから6年間活動を停滞させていたPKKのメンバーは、テロ組織の力を強化し、再び組織化しました。

PKKは様々な国で様々な名称により知られています。

イランではPJAK、イラクではPCDK、シリアではPYDとして活動しています。

どの組織も暴力行為をはたらき、行く先々の国でPKKの目的を遂行し、その権威を認めさせようとしています。

最近これらの組織のうち最も活発なのは、PYDの武装分派であるYPGです。

2004年になると、PKKはトルコ国家に向けて攻撃を再開しました。

2013年にはトルコは和平プロセスを開始し、服役中のPKKの首謀者オジャランと和平会談を実施していると発表しました。

この会談の結果、相互の停戦宣言が決定しました。

そして、4万人以上が死亡した暴力行為が終わるという確信が生まれました。

トルコではこの時期に、テロとの繋がりがある攻撃や死亡事件が大きく減少しました。

しかし、2015年にPKKが停戦を一方的に破り、テロ組織の上級幹部ベセ・ホザトが「革命的な人民戦争を行う時が来た」という発表を行ったことにより、再び暴力活動が活性化しました。

一方、シリアでDEASH(ISIL)に対する戦争の暴力が高まり、アメリカは戦場でYPGと活動を行いたいという要望をはっきりと示しました。

アメリカはテロ組織に、「シリア民主軍」と名称を変えるよう提案しました。

レイモンド・トーマス将官は、「名称の間に『民主』という言葉を入れるのはとても輝かしいアイデアのように思えた」と述べました。

アメリカはその後、テロ組織を訓練し、武装させるようになりました。

アメリカの支援を受けたシリア民主軍は、DEASHを実際に撃退しましたが、その後、地域の管理を自らの手中に収めました。

2017年にシリアのラッカからテロが一掃されたときになって、この様子が明らかになりました。

掲げられたポスターには、服役中のPKKの首謀者アブドゥッラー・オジャランが描かれていました。

多くの国や国際機構がPKKをテロ組織と認定しています。

しかし、この状況は、テロ組織がヨーロッパや中東にある犯罪ネットワークを管理することを防ぐものではありません。

PKKの資金源の70パーセントが麻薬密売や強奪金です。

ヒューマン・ライツ・ウォッチや国連人権委員会などの機構は、北シリアでYPGとシリア民主軍が広範囲の人権侵害を行い、人々を民族レベルでその土地から追放していることに注意を促しています。

PKKが欧米諸国の支援を受け続ける限り、痛みを受け続けるのはトルコに暮らす人々だけではなく、地域のアラブ人、クルド人、トルクメン人すべてに及んでしまうでしょう。



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