「エコ・ポリティクス」 第44回

エネルギー分野における新たな時期へ

「エコ・ポリティクス」 第44回

ユルドゥルム・ベヤジット大学政治学部経済学科エルダル・タナス・カラギョル教授著

 

アゼルバイジャンとトルコの共同の取り組みにより建設されたSTAR製油所が先週、稼動開始しました。世界市場に対する付加価値が高い製品の提供について極めて重要な取り組みであるSTAR製油所は、トルコ・アゼルバイジャンの経済協力の具体的な事例です。

地域的なエネルギー貿易を方向付けるアナトリア横断天然ガスパイプライン(TANAP)のような戦略的な価値が高いプロジェクトの2大主体であるトルコとアゼルバイジャンがエネルギー分野で築いた強力な関係は、天然ガスに続いて石油分野でも行われる共同取り組みを日に日に強化しています。トルコのディーゼル燃料の輸入を減らし、経常赤字に貢献することにより、STAR製油所は、トルコのエネルギー市場における地位を強化し、さらに新たな時期のスタート地点となる投資となっています。

トルコのエネルギー輸入の大部分は、原油と石油製品です。トルコで年間およそ2500万トンの原油、そして1800万トン近くの石油製品の輸入が行われています。

STAR製油所は、トルコの石油輸入において幅広い分野に及ぶ石油製品のニーズの25パーセントを独自に満たすキャパシティを持っています。なので、今後は、この製油所のおかげで石油製品の一定の部分がトルコで生産され、輸入が大きく減少するでしょう。

経常赤字の最大の部分であるエネルギー輸入で石油製品が占めるこの分野の対外依存を減少させるために行われるどの取り組みも、戦略的な重要性を持っています。その点で、STAR製油所のトルコ経済への貢献は極めて重要であると強調する必要があります。この取り組みのおかげで対外貿易赤字が年間15億ドル減少することで、経常赤字の減少における戦略的なセクターの地位と重要性が明らかになります。また、経済政策におけるこのような具体的な取り組みが日に日に一層重要になっていることを述べる必要があります。

あらゆる段階で石油に付加価値を与えるこの取り組みは、世界のエネルギー市場におけるトルコのパワーを増すでしょう。トルコの付加価値製品の生産を増やし、経常赤字を減らす一方で雇用も拡大するこの製油所は、トルコのエネルギー経済分野を動かすことになるでしょう。

今日、カスピ海の豊富な資源をヨーロッパに輸送しようと努めているアゼルバイジャンは、地理的地位と経路および予算をめぐるチャンスの両方により、極めて大きな重要性を持つトルコと同じ立場におり、この関係をエネルギー貿易以上の固定資本投資によっても支えつつ発展させています。

トルコ・アゼルバイジャンの協力の成果であるSTAR製油所は、天然ガスと石油の両方の分野で築いたパートナーシップを日に日に一層上のプラットフォームに至らせる両国の努力の明確な指標です。

両国がこの分野で示した共通の姿勢と政策のそれぞれの賜物であるプロジェクトや投資は、地域的エネルギー市場を方向付ける一方、地域のエネルギー供給の安全についても2大国の効果的な役割を示すものです。

トルコは、エネルギー貿易において中心国となり、地域の既存のエネルギー能力を有益に利用する目的を持っており、あたかも今日のアゼルバイジャンとのように、地域の他のエネルギー資源を持つ国々にも同じチャンスを提供する準備ができています。

なので、今日が、この具体的な取り組みの継続、持続可能性、新たな投資とのさらなる進展にとって、この上なくふさわしい時機であることを強調する必要があります。



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