【サウジ記者失踪事件】 カショギ氏の最後の論文が公表

サウジ人記者ジャマル・カショギ氏がアメリカのワシントンポスト紙に寄稿した「アラブ世界に最も必要なのは表現の自由である」という題の最後の論文が公表された。

【サウジ記者失踪事件】 カショギ氏の最後の論文が公表

同論文でカショギ氏は、アラブ世界では人々が十分な知識・情報を手にすることができず、また誤った知識・情報を与えられていると強調し、人々が地域や日常の生活に影響するような問題について発言することもできず、社会の中で言葉を発することもできず、そのような状況が変わる見込みもないと述べている。

2011年にアラブ世界で始まった「アラブの春」の間は希望が溢れていたと強調したカショギ氏は、

「ジャーナリスト、アカデミシャン、社会全体が、自分の国の中で、啓蒙され自由になったアラブ社会への期待で溢れていた。諸政府のヘゲモニーや、諸政府による情報への介入や検閲から解放されることを待ち望んでいた。そのような期待はまたたく間に砕けてしまい、これらの社会はかつての状態に戻ったか、かつてよりもさらに厳しい条件に直面してしまった」と述べている。

カショギ氏は、自身がサウジメディアの最も著名な記者と呼んでいた友人のサウジ人記者サリヒ・アル・シャヒ氏が、反サウジの意見を述べたために、法に基づくことなく5年間の懲役を受けたことを振り返っている。

カショギ氏は、エジプト政府が「アル・マスリ・アル・ヨウム」紙の記事を入手したことに対しても、ジャーナリスト仲間は抗議しなかったと述べている。

アラブ世界は外部勢力のみではなく、政権掌握のために競争する内部勢力によっても形成された鉄のカーテンと直面していると述べたカショギ氏は、アラブ人の声を伝えるためのプラットフォームが必要だと語っている。

サウジ改革派にとって重要なプラットフォームであるアルワタン紙に貢献し、同時にワシントンポスト紙にも寄稿していたカショギ氏は、10月2日火曜日に事務手続きを行うために在イスタンブール・サウジアラビア総領事館に入った後に消息を絶っている。

 

(2018年10月18日)



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