「お呼びがかかればどこへでも」JICAの大学出前講義、フットワークの軽さでトルコで人気

「呼ばれればどこにでも行きます」という一言で始まった、JICA(国際協力機構)トルコ事務所の「大学出前講義(JICA SEMINAR for STUDENTs)」がトルコで話題になっている。

「お呼びがかかればどこへでも」JICAの大学出前講義、フットワークの軽さでトルコで人気

 

 

 

トルコと日本の関係の強化および発展に向けての取り組みの一環としてJICAトルコ事務所が3月5日に始めた「大学出前講義(JICA SEMINAR for STUDENTs)」は好評を博しており、さまざまな大学から声がかかっている。JICAから入手した情報によると、この数か月間で6大学で講義が行われた。地方では知事レベルの要人が臨席することもあると言う。トルコのメディアの注目度も高い。

 

 

6月6日には首都アンカラにあるTOBB経済技術大学(トブけいざいぎじゅつだいがく)で「大学出前講義(JICA SEMINAR for STUDENTs)」が行われた。

TOBB経済技術大学は、2003年に設立された新しい総合大学だが、めきめきと実力をつけており、同じ日にイギリスの教育専門誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)』が発表した2000年以降に設立された大学のランキングで世界32位に入った。これはトルコ初、そして唯一の快挙である。第二外国語教育も非常に盛んで、日本語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語の教育が、優秀な講師陣のもと、規律正しく熱意を持って行われている。

 

 

6月6日の午後、満席となったTOBB経済技術大学内の青講堂で、JICAトルコ事務所の安井毅裕(やすい たけひろ)所長が学生たちに英語で講義をした。

日本の地理、文化、歴史などについて写真を交えながら紹介した安井所長は、学生たちが日本に親近感を持ったところで、トルコと日本の関係の歴史について解説を始め、映画にも取り上げられた軍艦エルトゥールル号の遭難事故がきっかけとなり始まったトルコと日本の友好関係が現在までどのように発展したかについて語った。

JICAのトルコへの協力は1959年に始まったことについて触れた安井所長は、ファーティフ・スルタン・メフメト橋(第2ボスポラス橋)の建設事業、海底トンネル「マルマライ(ボスポラス海峡横断地下鉄)」など、JICAが関わってきた数々のプロジェクトについて説明した。

学生に語りかけながら説明する安井所長の講義を学生たちは熱心に聞いた。

 

 

 

講義が終わった後も、安井所長に質問する学生たちを後を絶たなかった。

 

 

 

フットワークの軽さが自慢のJICAは、トルコの若い世代に日本およびJICAへの関心と親近感を持ってもらうために、「大学出前講義(JICA SEMINAR for STUDENTs)」を積極的に行いたいと話しており、呼ばれればトルコ全国どこの大学にでも行くとのことである。講義は一方的なものではなく、それぞれの大学の希望やニーズに合わせて行われる。言語はトルコ語でも英語でもかまわない。

「大学出前講義(JICA SEMINAR for STUDENTs)」の主役を務める安井所長は、トルコと日本の関係をつなぎ深めていくことが、自身およびJICAトルコ事務所の重要な役割のひとつであると考えているとし、「トルコの若い学生の皆さんに日本のこと、JICAのことをもっと知ってもらいたい。この講演がその一助となればと願っている」とコメントしている。

 

 

TOBB経済技術大学での大学出前講義(ライブ中継)

https://www.facebook.com/trt.japanese/videos/2164551343774265/

 

 

 

■ 国際協力機構(JICA)■

トルコ国際協力調整庁(TIKA 読み「ティカ」)同様、世界各地でさまざまな開発協力を行っている国際協力機構(JICA)は、日本でそれまで国際協力活動を行っていた国際協力事業団の業務を引き継ぐ形で、2003年10月1日に設立された。トルコ事務所は首都アンカラのガージオスマンパシャ地区にある。

 

 

 

 

 

(2018年6月6日 文責: 浅野涼子)

 

 

 

 



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